ドイツの化学大手BASFは2月5日、兵庫県尼崎市に「バッテリー材料研究所」を開設し、同日稲村和美尼崎市長列席のもと、開所セレモニーを開催した。
そのほかに同セレモニーに列席したのは、BASF本社プロセスリサーチ&ケミカルエンジニアリング担当プレジデントのペーター・シューマッハ氏、BASFジャパン社長のヨルグ・クリスチャンシュテック氏、BASF本社バッテリー材料担当バイスプレジデントのアドリアン・シュタインメッツ氏、BASFジャパン尼崎研究開発センター長の高橋隆一氏の各氏。
同セレモニーでは、列席の各氏が登壇し、テーブルに置かれたビーカーに列席者画しが液体を注ぐと、ビーカー内で化学反応が進行して発電するようすを表現、ステージ背面のディスプレーを点灯させた。化学会社のバッテリー材料研究所らしい演出となった。
BASF本社のペーター・シューマッハ氏は、「バッテリー材料研究所の新設は、BASFが持つ研究開発ネットワークを日本にも拡大することに繋がる。当社のグルーバルネットワークに日本の尼崎が加わったことで、EV車向けのバッテリー産業に当社が一層コミットすることを表している」と、研究所開設の意義を説明した。
稲村尼崎市長は、「研究開発型企業の誘致に注力している当市にバッテリー材料研究所のような施設を開設していただき、喜んでいます。反面、当市は高度成長の時代に大変な公害に悩んだ歴史があり、その時代の経験を忘れずに、当市の産業が盛んになることを目指している」と、挨拶した。