トヨタ、豪州生産からの撤退を決定、豪ドル高などが負担に…2017年末までに終了

自動車 ビジネス 企業動向

トヨタ自動車は、2017年末までに豪州での生産から撤退すると発表した。

豪州生産拠点であるトヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア(TMCA)が2017年末までに、TMCAでの車両・エンジンの生産を中止することを決定した。

トヨタの豊田章男社長は「豪州で生産を続けるべく、TMCAの社員をはじめ、全力を尽くしてきた。しかし、厳しい市場環境や豪ドル高のほか、今後、豪州自動車産業全体で生産規模の縮小が見込まれることなどを踏まえ」撤退を決めたとしている。

また、豪州の開発拠点であるトヨタ・テクニカル・センター・アジア・パシフィック・オーストラリア(TTCAP-AU)についても、現地生産事業と関わることから、事業規模を縮小する方向で検討する。具体的な対応については、従業員、仕入先、政府、地域社会などと対話し、検討していく。

TMCA、TTCAP-AUの従業員のうち、生産撤退により影響を受ける見込みである従業員は、今後、再就職支援など、サポートを実施していくとしている。

TMCAは、メルボルンにあるアルトナ工場でカムリ、カムリハイブリッド、オーリオンを製造している。従業員数は約3900人(2014年1月時点)。

豪州生産はすでに三菱自動車も撤退しており、トヨタの撤退後、日系自動車メーカーの生産はゼロになる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る