遠州鉄道、3月にED282の撮影会…パンタ上昇スタイルで

鉄道 企業動向
今年で製造から89年目を迎えた遠州鉄道のED282。3月1日にパンタグラフを上昇した姿で撮影できる撮影会が行われる。
今年で製造から89年目を迎えた遠州鉄道のED282。3月1日にパンタグラフを上昇した姿で撮影できる撮影会が行われる。 全 1 枚 拡大写真

遠州鉄道は2月10日、ED28形電気機関車(ED282)の写真撮影会を遠州西ヶ崎駅(浜松市東区)付近で開催すると発表した。パンタグラフを上昇した姿が撮影できる。

ED282は大正時代の1925年、英国のイングリッシュ・エレクトリック社で製造された電気機関車。豊川鉄道(現在の飯田線の一部)の電機50形(後にデキ50形に形式変更)として導入されたが、豊川鉄道の国有化にあわせて形式をED28形に変更。その後、遠州鉄道が譲り受け、現在は夜間の保線工事などで使用されている。日中に動いている姿を見ることはできない。

同社によると、稼働状態で現存している日本国内の鉄道車両としては、唯一の英国製電気機関車とされており、今年で製造から89年目を迎えた。自動車の車検に相当する法定検査のうち、機器類を全面的に検査・修繕する全般検査を終えたばかりで、昼間は遠州西ヶ崎駅付近に留置されている。

貴重な車両であることから鉄道マニアの人気も高く、日中の走行を要望する声もあるが、保安装置やダイヤ上の問題から日中の走行は難しいという。そこで「せめてパンタグラフを上げた姿が見たい」という声に応え、全般検査できれいに再塗装されたのを機に撮影会を企画。動かさない状態ながら、パンタグラフを上昇させた姿で撮影できる機会を設けることにした。

開催日時は3月1日の13~15時。車体に影が映りにくい時間帯を選んだという。ED282の留置場所は遠州西ヶ崎駅北東側の線路で、同駅ホームの西鹿島方や自転車置き場付近から自由に撮影できるようにする。ただし混雑時は一人あたり5分をめどに撮影時間を制限する。また、遠州西ヶ崎駅に隣接している鉄道営業所前でグッズの販売も行う。

《草町義和》

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