東京急行電鉄(東急)は2月15日、元住吉駅(川崎市中原区)で発生した列車衝突事故などの影響により、一部の路線で運転を見合わせた。16日は初列車から全線で運転を再開している。
東急によると、事故は15日未明の0時30分頃に発生。元住吉駅の下り2番線ホームで、過走(オーバーラン)して停車していた渋谷発元町・中華街行き各駅停車(8両編成)に後続の各駅停車(8両編成)が衝突し、16人が軽傷を負った。
原因は国土交通省の運輸安全委員会と警察が調査中だが、自動列車制御装置(ATC)が正常に作動していたことは確認済みという。
この影響で東横線は15日の初列車から渋谷~武蔵小杉~菊名間で運転を見合わせていたが、18時58分頃から渋谷~武蔵小杉間の運転を再開。目黒線系統も東横線に並走している武蔵小杉~日吉間の運転を終日見合わせた。運休本数は東横線が642本、目黒線が412本で、約56万人に影響した。
一方、こどもの国線でも同日7時頃、こどもの国駅(横浜市青葉区)のホーム屋根が約40mに渡りホームと線路上に落下し、終列車まで運転を見合わせた。同線の施設と車両を保有する横浜高速鉄道と列車を運行している東急によると、屋根に降り積もった雪の重みで落下したものと見られる。