ルノーは2月20日、新型1.6リットルツインターボ・ディーゼルエンジン『dCi160』を発表した。2リットルエンジン比で25%の燃費低減を実現したという。
ルノーは、F1で成功したエンジン・メーカーとしての経験を同社の小型化戦略に投入。今回の新エンジン開発につなげた。
dCi160は、排気量1598cc、最高出力162ps、最大トルク38.7kgmの性能を発揮し、25%の燃費低減とCO2排出量削減を両立する。採用されたツインターボは2つのシーケンシャル・ターボコンプレッサーを備え、低速用のコンプレッサーにより最大トルクの90%を1500rpmで発生でき、低回転域での鋭い加速と軽快な反応を生み出している。高速用のコンプレッサーは低速用から滑らかに動作して高速域で1リットル当たり101psの高出力を発揮する。
そのほか新エンジンに採用された新技術には、冷却水を横方向にも流す冷却システム、U字型断面のピストン・リング、摩擦を低減したカム・フォロワーなどがある。また「ユーロ6b」の排ガス規制をクリアするNOxトラップと粒子フィルタも備えている。