ボーイングは、有人宇宙輸送船開発計画(CCP)のハードウェアの設計審査、ソフトウェアの安全テストを完了したと発表した。スペースシャトル後継となる有人宇宙船「CST-100」の打ち上げに向けて前進した。
今回完了したのは、CST-100とユナイテッド・ローンチ・アライアンス製アトラスVロケットを結合する打ち上げロケットアダプター(LVA)の詳細設計審査。審査には飛行時の安定性を確認する風洞テストも含まれており、審査完了により、LVAの設計が適切であることが確認されたとしている。
また、ロケットに緊急事態が発生した際、カプセルに通信し、必要な場合には決められた緊急時対応プロセスを開始する事態検出システムの審査も完了した。
これらの審査は、米航空宇宙局(NASA)の有人宇宙輸送統合能力(CCiCap)に関するボーイングとの契約に基づいたもの。
今後、ソフトウェアの審査を今春に実施するほか、より広範囲にわたる統合詳細設計審査を今夏に実施する予定。ボーイングでは、CCiCapの主要工程全てを2014年内に完了する予定で、計画は全て順調に進捗しているとしている。