欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは2月21日、傘下の商用車メーカー、スカニア(SCANIA)を完全子会社化すると発表した。
スカニアは1900年、スウェーデンに設立された重工業企業。商用車も手がけており、大型トラックのカテゴリーでは、ダイムラー、ボルボに次ぐ世界第3位の生産台数を誇る。
2000年、フォルクスワーゲングループは、スカニアに出資。その後、段階的に出資比率を引き上げ、現在は議決権ベースで89.2%の株式を所有している。
2月21日、フォルクスワーゲングループは、スカニアを完全子会社化すると発表。約67億ユーロ(約9440億円)を投じて、TOB(株式公開買い付け)を3-4月に行い、スカニアの残りの全株式を取得する計画。
すでに、ドイツの大手商用車・機械メーカーで、大型トラックやバスなどを生産するMAN(マン)も傘下に収めたフォルクスワーゲングループ。スカニアの完全子会社化により、商用車分野でのさらなるシェア拡大を目指す。