【デリーモーターショー14】インドのヒーローが目指す未来世界

モーターサイクル 企業動向
ヒーロー・RTN(デリーモーターショー14)
ヒーロー・RTN(デリーモーターショー14) 全 33 枚 拡大写真

2月5~11日にインド・グレーターノイダで開催された「第12回オートエキスポ2014」(デリーモーターショー14)。ヒーロー・モトコープは多数のコンセプトモデルを公開した。

ヒーロー・モトコープは、かつてホンダとの合弁で設立された「ヒーロー・ホンダ」がルーツ。インド市場で最大シェアを誇るブランドに成長したが、2010年に合弁の解消が決定されて2011年から現在の社名となっている。

ヒーローが公開したのは『RTN』、『SimplEcity』(シンプリシティ)、『HASTUR』(ハスター)、『iON』(イオン)。いずれもモックアップで、これらが発売されるというわけではない。

しかしこれまで、どちらかといえばホンダに依存していた開発体制から脱却して独自のR&D体制を整え、商品開発をしていこうとする意欲を感じることができる。

RTNはタフネスを強調したスタイリングが特徴。エンジンは出力8hpの150ccターボディーゼルで、前輪をモーター駆動させるハイブリッド仕様も想定されている。ディーゼルを採用する理由は、同出力のガソリンエンジンに比べて燃費に優れ、燃料代が大きく節約できるからだという。

また、SimplEcityは後輪ハブモーターの電動コミューター。サドル下に電池を搭載し、グリップを後方に引くだけで容易に交換できるレイアウトを持つ。ハンドル中央にスマートフォンを装着してメーターパネルとし、航続距離は54kmだという。

ストリートファイター・スタイルを持つスポーツ・モーターサイクル、HASTURのエンジンは水冷620cc並列2気筒で、シリンダーヘッドも含めオールアルミ合金製。最高出力は80ps、最高速度240km/hを達成するという。

そして、iONは前後にモーター内蔵ハブレスホイールを持つ、燃料電池モーターサイクルだ。サスペンションには磁気流体ダンパーを持つ。スタイリングは高原を駆けるチーターの姿がモチーフ。4台の中でもっとも空想的だが、同時に未来的な提案。

以上のように都市部、農村部そして海外と、あらゆる市場へ向けた提案を揃えたのが興味深い。

《古庄 速人》

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