マレーシア・ランカウイのスカイブリッジの閉鎖、すでに20カ月に

エマージング・マーケット 東南アジア

2014年は「ビジット・マレーシア・イヤー(観光年)」だが、ケダ州ランカウイ島の観光名所の1つである吊り橋「スカイ・ブリッジ」がメンテナンスのためにおよそ20カ月間閉鎖されており、国内外の観光客から不満の声があがっている。

外国からコンサルタントを雇い、メンテナンスを行うための資金不足が原因で、一時閉鎖が長引いているという。英字紙「ザ・スター」によると、絶景を楽しむことができる「スカイ・ブリッジ」は世界で最も怖い吊り橋として有名で、年間40万人が訪れる名所だが、2012年7月以降、メンテナンスのために閉鎖されている。「スカイ・ブリッジ」のメンテナンスはパノラマ・ランカウイ(PLSB)が行ってきたが、ランカウイ開発公社が2012年8月に、シャリカ・プラサラナ・ネガラからPLSBを買収している。

PLSBは、「ビジット・マレーシア・イヤー」による観光客誘致に参加することができないとしても、来訪者の安全を守ることが優先課題であると強調。メンテナンスの資金を調達するため連邦政府に申請を行ったことを明らかにしている。スイスのコンサルタントを雇い、建設工事に関与した業者に依頼してメンテナンス工事を行うためには多額の資金が必要だという。
修復には1,000万リンギ以上が必要とみられている。
(ザ・スター、2月24日)

千田真理子

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