日立造船は、韓国のコロン・グローバル・コーポレーションから受注した南楊州市向け流動床式ガス化溶融炉ごみ焼却施設と、中国の大連泰達環保向けストーカ式ごみ焼却施設を完工した。
南楊州市向け流動床式ガス化溶融炉は、日立造船初の海外向け流動床式ガス化溶融炉で、コロンが南楊州市からごみ焼却施設の建設工事を受注した。日立造船が設計業務や主要設備である流動床式ガス化溶融炉の設計、一部機器供給、据付・試運転時の技術者派遣業務を請け負った。施設の発電量は750kW。
大連泰達環保向けストーカ式ごみ焼却施設は、日立造船が施設の焼却炉に関わる燃焼装置など主設備の供給、基本設計、一部の機器の詳細設計業務、主要機器の据付および試運転時の技術者派遣業務を担当した。
施設では、発生する約2万4000kWの電力を場内で利用するとともに、売電することで、地球温暖化につながるCO2排出量を年間で約11万トンの削減する。
日立造船は、日本や東アジア、欧州を中心に400件を超える、ごみ焼却施設の納入実績を持つ。今後も高まる海外での、ごみ焼却発電施設需要に積極的に対応していく方針。