【JNCAP2013】感電保護性能試験では漏電の有無をチェックする

自動車 テクノロジー 安全
衝突の瞬間。ほんの一瞬の出来事だ。
衝突の瞬間。ほんの一瞬の出来事だ。 全 12 枚 拡大写真

自動車アセスメントの試験項目へ平成25年度(2013年度)から加えられることになったのが、ハイブリッド車や電気自動車の「感電保護性能試験」だ。

これは前面衝突試験(フルラップ、オフセット)と、側面衝突試験の実施と併せて実施するもの。モーター制御用の高電圧バッテリー(RESS)が所定の位置に固定されたままになっているかや、RESSからの電解液漏れの有無、高電圧自動遮断装置が搭載されている場合はその作動状況。そしてRESSからの電力供給が安全装置によって遮断され、感電の心配が無いかなどをチェックすることになる。

通常、RESSはトランクルームやシート下部に設置されており、前面衝突や側面衝突の衝撃で車室内に貫入してくることはない。RESSからのモーターへの電気配線も被覆されていて露出しておらず、自動遮断装置が働いていたり、サービスプラグと呼ばれる部品を抜くことで電力供給がストップする仕組みになっている。感電保護性能試験前にはサービスプラグを抜いてRESSからの電力供給を遮断するが、衝突時の破損によって配線の被覆が破けたり、何らかの要因で安全装置が作動せずに電力供給が止まっていない可能性を探ることになる。

平成25年度の試験では車室内のみが感電保護性能試験の対象となるが、26年度からはこれに加えて車室外も対象となる。車室外の感電保護性能は「車内に取り残された負傷者の救出が円滑に行われるかどうか」で重要なファクターとなるため、これを明確化することで安全なクルマかどうかを判断するというわけだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  5. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る