【三菱 eKスペース G 試乗】使い勝手のよさと優しさを標準装備…島崎七生人

試乗記 国産車
三菱・eKスペース G
三菱・eKスペース G 全 8 枚 拡大写真

キャンバス地のトートバッグのような使い勝手のよさが魅力の軽ハイトワゴン。そこに登場した新顔が『eKスペース』だ。三菱と日産のコラボで生まれただけに、単に使いやすさだけでなく“乗用車ライク”なカッコよさも意識したという。

あえてライバル車より傾斜させたフロントガラスは“箱っぽくなりすぎないように”と意識してのこと。サイドウインドもベルトラインを下げ、デザインのアクセントにしながら、視界も広くとった。とはいえ全高は1775mmで、スペーシアとタントを抜く。サイドウインドは立ててあり、機能、室内空間は大事にしている。室内高の1400mmはさすがに余裕ありだ。

インパネは落ち着いた上質なデザインで、操作にまごつくことはない。30mmの高さ調整が可能な運転席のポジションも自然。後席は260mmのスライド機構があり、リヤモーストでの広さは文句のつけようがない。シンプルな操作で後席をダイブダウンさせると大型自転車を傾けずにそのまま載せられるほどだ。

パワーウインドの昇降スピードがややゆっくりなのは、寝ているお子様を驚かせないためだろう…と好意的に理解してみた。スライドドアはボタンで開閉が可能で便利。後席に冷・温風を送る天井のサーキュレーター、ロールサンシェードなども、大空間のハイトワゴンではありがたい。

アイドリングストップも効くNAエンジンは『eKワゴン』のにも設定があり、49ps/6.0kgーmのスペック。出足から的確な余裕が感じられるのがいい。乗り味は路面からのショックを巧みに緩和しつつの、おっとりとした味わいだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る