国立天文台、研究チームが誕生したばかりの大質量星周辺に高温水蒸気ガスの回転円盤を発見

宇宙 科学
電波源Iの想像図(出典):国立天文台
電波源Iの想像図(出典):国立天文台 全 1 枚 拡大写真

国立天文台の廣田朋也助教が率いる研究チームは、アルマ望遠鏡とVERA望遠鏡などによる観測で、誕生後間もない大質量星周辺に高温水蒸気ガスの回転円盤を発見した。

これまで、大質量星がどのように誕生するかは、論争が続いていたが、今回の研究によって大質量星も太陽のような中小質量星と同様、回転ガス円盤を通して物質が集まることで誕生するとことが解明された。

研究チームが観測したのはオリオンKL電波源I(アイ)で、この天体は、オリオン大星雲にある生まれたての大質量星の一つ。アルマ望遠鏡を用いた観測から、電波源Iの周辺にある3000ケルビンの高温水蒸気ガスからの電波を高解像度で撮像することに成功した。

研究チームは、過去に行われたVERA望遠鏡などによる観測と合わせることで、この高温の水蒸気を含むガスが、電波源Iを回る回転円盤であることを確認した。回転円盤は太陽系と同じ程度の大きさで、直径は地球と太陽の距離の約80倍と見積もられる。アルマ望遠鏡の高い解像度によって、今回初めて電波源Iの正体がガス円盤であることが判明した。

研究チームは今後、さらに性能が高くなるアルマ望遠鏡での観測を実施して電波源Iのより詳しい性質や進化の謎について調査する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『レヴォーグ』は次期型を待つべきか、現行型を買うべきか…ストロングハイブリッド投入時期は?
  2. 全取締機に対応! ユピテル、レーザー&レーダー探知機2機種を発売 制限速度表示など新機能も
  3. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  4. ホンダアクセス、『フィット』向け「テックマチックシステム」改良…マルチビューカメラ装備車にも対応
  5. 【スズキ ワゴンR 新型試乗】「MTが少ない」と嘆くあなたに、『ワゴンR』があるじゃない…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  3. GaNで車載オーディオが変わる? 次世代D級アンプが示した高音質化の可能性
  4. 山岳トンネル工事でロックボルトを自動打設、三井住友建設が「離れteロック」開発…俵山・豊田道路第2トンネル工事に導入
  5. フィジカルAIがもたらす自動車業界の地殻変動とモビリティの未来…博報堂DYホールディングス 執行役員 CAIO 森正弥氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る