フェラーリは、スイスで開催されているジュネーブモーターショーで新型オープンモデル『カリフォルニアT』を発表した。『カリフォルニア』の後継車種にあたり、ターボエンジンを搭載するのが特徴だ。
カリフォルニアTは、歴代モデルの特徴を受け継いだオープン2+シーターモデル。リトラクタブル・ハードトップは14秒で開閉が可能。アルミニウム素材を使い軽量に仕上げた。ルーフを降ろした状態でも十分な荷室を確保しているという。
新開発3855cc直噴V8エンジンにターボを組み合わせ、560psを発生させる。コンパクトなツインスクロールタービンを採用、回転マスの低いフラットプレーン・クランクシャフトや圧力ピークの均一化などにより、ターボラグを同セグメントの従来エンジン比で50%短縮した。
トランスミッションは「F1デュアル・クラッチ・トランスミッション」を採用、ハイギアード化することで、従来比4.3%の加速力向上を果たしている。最高速度は316km/h、0-100km/h加速は3.6秒とGTカーでありながらトップクラスのスポーツ性能を実現した。
また、最新の磁性流体式ダンパーシステムの採用やステアリングシステムの最適化などにより、限界域でのコントロール性と乗り心地を両立させているという。
ボディサイズは全長4570×全幅1910×全高1322mm、ホイールベースは2670mm。デザインはピニンファリーナによるもので、伝統的なフェラーリ製フロントエンジンGTのスタイルを踏襲。「250テスタロッサ」の特徴的なポンツーン・フェンダースタイルを現代風にアレンジして採用しているのもデザインの特徴だ。