デルタ航空、マイレージプログラム「スカイマイル」を変更…距離制から運賃制へ

航空 企業動向

デルタ航空は、マイレージプログラム「スカイマイル」のプログラムを変更すると発表した。

2015年から、これまでの飛行距離に応じたマイル数を獲得するモデルから、購入した航空券の運賃に基づくモデルに移行する。

スカイマイルのプログラム変更は、2015年1月1日付けで開始する。より少ないマイル数で利用できる特典旅行用座席数を増やすほか、往復特典旅行の半分のマイルで利用できる片道特典旅行を導入、マイルと現金を組み合わせて使える「マイル+キャッシュ(マイル・プラス・キャッシュ)」の導入など、マイル利用方法を拡大する。デルタ航空ウェブサイトdelta.comのマイル利用ツールの操作性向上も図る。

同社はこの5年間、ヴァージン・アトランティック航空、アエロメヒコ航空、ブラジルのゴル航空へ戦略投資した。これに加え、総額14億ドルを投じたニューヨークJFK空港第4ターミナルの増改築、アトランタ空港新国際線ターミナルの建設、ニューヨーク ラ・ガーディア航空の国内線ハブ化、ロサンゼルス国際空港とシアトル-タコマ国際空港の改装のほか、米国内の年間ジェット燃料の8割をまかなう精油所の運営、米国内路線で使用されている50席以下の小型機を減らし効率の良い機材へ切り替えるなどの施策を進めてきた。

利用フライトの飛行距離に基づいたマイル数を獲得できる現行モデルから、購入した航空券の運賃に基づいたマイル数を提供するモデルに変更することで、航空輸送事業の収益を立て直す。

変更後のプログラムでは、航空券の購入価格1ドルごとに、スカイマイル会員資格により5マイルから11マイルを獲得できる。デルタ航空を頻繁に利用する人や、より高価格で航空券を購入した乗客に、より多くのマイルを獲得できる仕組みとなる。

2015年1月1日旅行分から適用される新しいマイル獲得モデルは、頻繁にフライトを利用されるビジネス渡航の顧客や、利用頻度は少なくても高額の航空券を購入するレジャー渡航の顧客にとって、メリットの多いプログラムになるとしている。

同社では、購入額に応じて特典を厚くするというモデルは、旅行業界のトレンドと合致しているとしている。

《レスポンス編集部》

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