【ジュネーブモーターショー14】リヒテンシュタインからクヮントeスポーツリムジン登場…革新的4シータースポーツカー

自動車 ニューモデル 新型車
ナノフローセル クヮントeスポーツリムジン(ジュネーブモーターショー14)
ナノフローセル クヮントeスポーツリムジン(ジュネーブモーターショー14) 全 12 枚 拡大写真

リヒテンシュタインのナノフローセル(nanoFLOWCELL)社は3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14において、コンセプトカーの『クヮントeスポーツリムジン』を初公開した。

ナノフローセル社は、リヒテンシュタインに本拠を置く新興企業。クヮントeスポーツリムジンは、同社のヌンツィオ・ラ・ベキア氏が中心になって、開発が進められた特別な研究開発車両だ。その開発には、ドイツの自動車部品大手、ボッシュも参画している。

クヮントeスポーツリムジンは、全長5250mmを超える大型の4シータースポーツカー。ボディはカーボンモノコック構造。4シーターでありながら、ガルウィング方式のドアが目を見張る。

パワートレインは、会社名にちなんで、「ナノフローセル」と命名。ボッシュの子会社、ボッシュエンジニアリングと共同開発した全く新しいエネルギー貯蔵システムを採用した。

ナノフローセルとは、電気化学蓄電池と燃料電池の特徴をひとつにまとめたもの。2個のタンクに液体電解質を内蔵し、電池の中で循環させる。ナノフローセル社によると、システム中心部では皮膜が2つの電解液を隔てているが、電荷は透過できるため、ドライブトレインの電力を発生できるという。

また、現在主流のリチウムイオンに比べ、重量あたり5倍の性能を発揮できるのも特徴。ヌンツィオ・ラ・ベキア氏は、「ナノフローセルの優位性は、従来のエネルギー蓄積システムに比べて、高電荷密度と高性能密度、軽量という点にある。さらに、有害物質や可動部品がなく、非常に効率的」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る