島津製作所は、米国子会社のシマヅ・プレシジョン・インスツルメンツ(SPI)が民間航空機ビジネス拡大施策の一環として、カリフォルニア州ロングビーチに工場を新設するとともに機能を強化すると発表した。
同社の民間航空機ビジネスは、2000年からSPIがカリフォルニア州トーランスで展開してきた。民間航空機産業は今後も成長が見込まれることから、これまで展開してきた調達・組立と試験・アフターマーケット事業を拡大するため、新工場を建設する。
工場ロケーションは、新たに機械加工・表面処理の内製化による一貫生産によりコストダウンとリードタイムの短縮を図ることを目的に、大口顧客に近いカリフォルニア州ロングビーチとする。
表面処理事業を展開するため、旭金属工業と業務提携する。
新工場は2014年末に完成、2015年初頭からの稼動させる予定。投資額は約1400万ドル。
現在、SPIの民間航空機ビジネスの年間売上高は約20億円だが、工場の新設により、2020年までに35億円を目指す。