フォード、コンピュータ上でのバーチャル衝突テストの促進を発表…顧客の安全確保を訴求

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フォードの実車衝突テスト
フォードの実車衝突テスト 全 8 枚 拡大写真

フォードは10日、同社の安全工学・車両評価チームによるバーチャル衝突テストの実施回数を増やして、より迅速に大量のデータを得るために、今年度のコンピュータへの投資を50%増やすと発表した。

この投資により、いままではバーチャル衝突テストの結果を検証するのに丸1日も要していたのが、より迅速に実行することが可能になる。コンピュータ上でのバーチャル衝突テストは過去10年間に200万回以上も実施され、その結果はフォードの安全チームが車両の設計を評価・検証するのに使用される。

また、バーチャル衝突テストだけでなく、フォードは最近ミシガン州・ディアボーンの開発センターでの2万回目の実車の衝突テストを行った。コンピュータ上でのバーチャル衝突テストと併せて、物理的な実車衝突テストを実施することで、より有効な安全性データを収集することができる。実車衝突テストでは、グルーバル市場で業界の安全基準を満たしているかを確認する。

フォード自動車安全部門のグローバル・ディレクターであるスティーブ・ケナー氏は、「今日の車は色々なボディスタイルを持っており、様々な安全技術と運転アシスト機能を備えている。一方それぞれの国は独自の規制を決めている。このような状況の中でフォードでは世界中で500人以上のエンジニアが安全を守るために専念している。物理的な実車衝突テストは、前面衝突・側面衝突・後面衝突・ルーフ強度・安全システムのチェックについて行う。実車衝突テストの前には何千回ものコンピューター・シュミレーションを行う」と説明した。

またフォードのグローバル安全主任技術者であるナンド・コッファー氏は、「フォードはお客様に安全な車を設計することを求められている。車両設計の初期の段階では我々はコンピューター・シュミレーションを使用し、後に車が期待通りにできているかを実車を使った衝突テストで検証する。」とコメントした。

《山内 博》

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