【ボルボ V60 T5 R-DESIGN 試乗】効率と独特の味わいが特徴の内製新エンジン…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボV60 T5 RーDESIGN
ボルボV60 T5 RーDESIGN 全 7 枚 拡大写真
フォード由来だったこれまでに代え、ボルボ内製の新開発というエンジン。ディーゼルエンジン(日本未導入)とは25%が共通部品、50%は類似部品とするなど、アーキテクチャーも合理化がすすむ。それらは「ハイブリッドも視野にいれたもの」(ボルボ)だそう。

さらに直噴システムはデンソー、組み合わせられるトルコン式8速ATはアイシンAW製とのこと。「T5」ながら(5気筒ターボではなくて)それは性能のヒエラルキーに基づく新しい呼称で、実態は“4気筒”の2リットルターボ。245ps/35.7kgmの性能で、燃費はJC08モード14.4km/リットルとなっている。

ごくごく短時間の試乗ながら、確かなパフォーマンスは実感できた。とくに実感させられたのは、どのエンジン回転域でも扱いやすい特性に仕上げられているということ。なので街中でも山道でも、思い通りにクルマを走らせられる。「ECO+」ボタンでモードを切り替え効率的とされる走りも試してみたが、差は実感するも不満のない走りをみせる。それと、ここ最近のシュン!と回るフォード由来のユニットに対し、エンジンを回した際にどこか微かにトロン!まろやかな“舌触り”があるということ。あくまで個人的な見解だが、それが往年のボルボ車のエンジンフィールに繋がって思えたことを付記しておこう。

R-DESIGN自体は昨年中にすでに試乗済みのモデル。いたずらにハード志向ではなく、軽やかな走りと良好な乗り心地をバランスさせたキャラクターは変わらない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る