【日産 スカイライン 発売】日産のもつ最新技術をいち早く投入

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日産 新型 スカイライン
日産 新型 スカイライン 全 32 枚 拡大写真

2月末に発売された日産の新型『スカイライン』は、企画・マーケティングをゼロから行い開発が進められ、世界初のステアリングバイワイヤシステム「ダイレクトアダプティブステアリング」や全方位型の安全支援システムなど数々の先進技術が投入されている。

日産自動車 チーフビークルエンジニアの長谷川聡氏は「我々は欧州のプレミアムメーカーに比べるとまだまだブランド力は弱い。何か違うアピールをしていかないとお客様に振り向いてはもらえないジレンマがある」と話す。

◆燃費、加速、スムーズさを両立した第2世代ハイブリッドシステム

新型スカイラインは、3.5リットルガソリンエンジンに1モーター2クラッチのハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインのみの設定となっている。このシステムは『フーガ』に搭載されたものに改良を加えた第2世代のハイブリッドシステムで、システム最高出力は268kW(364馬力)、燃費性能は18.4km/リットル(JC08モード)となっている。長谷川氏はこのシステムについて「燃費も良く、加速も良く、スムーズに作動するように改良を加えた」と話す。

◆安心・快適性に貢献するステアリングバイワイヤシステム

世界初となるステアリングバイワイヤシステム「ダイレクトアダプティブステアリング」とはどのような装備なのか。これは、ステアリングとタイヤを繋ぐシャフトの間にクラッチをはさみ、走行時はクラッチを切り、ステアリングの動きを電気信号に置き換えタイヤ角度を制御しているのが特徴である。

さらに、ステアリングギア比をシチュエーションに応じて変化させることで、低速時の取り回しの良さや高速時のクイックなハンドリングを両立することができる。このシステムはコンピュータで制御されているので、ドライバーの好みに合わせたステアリング特性を作り出すことが可能となる。

長谷川氏は「ダイレクトアダプティブステアリング」について「ステアリングとタイヤが独立することで、従来のような位相遅れがほとんどなくなります。しかし我々が考えるこのシステム最大のメリットは安心感や快適性です。わだちやデコボコ道でもハンドルを取られることがなくなり、ステアリングを軽く握るだけで真っすぐ走ることができます」と述べた。

独立して制御するメリットは他にもある。新型スカイラインには、70km/h以上で道路上の白線をカメラが検知しタイヤ角度とステアリング操舵応力を微調整する「アクティブレーンコントロール」が搭載されている。「ダイレクトアダプティブステアリング」と「アクティブレーンコントロール」の組み合わせで、高速走行時の疲労軽減と直進安定性の向上に繋がるという。

◆日産のもつ安全技術を全て投入

新型スカイラインには、これまで日産が開発してきた安全装備が全て搭載されており、前方、側方、後方それぞれの安全支援システムを組み合わせることで全ての領域をカバー。”全方位型”の安全支援システムとなっているという。

さらに今回、これまでの装備に加えて前方に対する安全装備が補強されているという。1つ目は「前方衝突予測警報」。前方車両をミリ波レーダーで検知し減速が必要な場合は表示と音でドライバーに注意を促すシステムだが、新型スカイラインに搭載されているシステムは2台前の車両との車間距離・相対速度を検知する点が新しい。

2つ目は「エマージェンシーブレーキ」。最近では軽自動車にも搭載されている装備だが、新型スカイラインにはミリ波レーダーを使用するシステムが搭載されており、瞬時に前方車両との車間距離や相対速度を検知。60km/hという高速域からでも衝突回避が可能となっている。

《橋本 隆志》

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