【日産ミニバン3兄弟への10の質問】Q.10 地位を築いた人気ミニバン、その位置付けと今後の方向性は?

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日産・エルグランド
日産・エルグランド 全 22 枚 拡大写真
日産は2013年12月にベストセラーミニバン『セレナ』を、2014年1月には『エルグランド』をマイナーチェンジした。さらに2月13日のスーパーハイト(モアスペース)軽自動車『デイズ ルークス』発表で、出揃った「日産ミニバン3兄弟」。

デザインの刷新だけでなく、安全機能を充実させたセレナ、居住性の向上をはかったエルグランド。そして活況を呈するスーパーハイト市場に名乗りを上げた新型デイズ ルークスの戦略。日産ならではのミニバンにはどのような特性と魅力があるのか。各車のプランナー、デザイナーに「10の質問」を行った。

Q.10 地位を築いた人気ミニバン、その位置付けと今後の方向性は?
A.10 “常に寄り添うこと”を大切にしたクルマ。今後も変化するライフスタイルや需要に対応しながら、日産独自の機能を徹底していく


激戦区に真っ向勝負し、3年連続で販売台数No.1を誇る『セレナ』と、プレミアムミニバンのパイオニアとして、独自の世界観を提供し続ける『エルグランド』は着実に成功への道筋を辿ってきた。さらに、ミニバンの長所を織り込んだ『デイズ ルークス』も誕生した。

多くのモデルを抱える中で、日産のミニバンが重要視しているもの。そしてライバルの攻勢激しく、市場も急速に変化していくこのご時世で、今後の戦略はどう描かれていくのだろうか。

日本商品企画部の富岡保リージョナルプロダクトマネージャーは、「いちばんに考えているのは、“お客様に常に寄り添うミニバンでありたい”、ということです。お客様のライフスタイルや求めるもの、市場の流れなどは、時代の中で変わっていくものだと思います。具体的な機能や性能、デザインもそうですね。でもそれらの変化にしっかり寄り添って、見据えながら新しいものを提案していく。それが大事だと思います」と語る。

例えば、セレナでロールサンシェードを装備したのは、リアルな使用現場を見ていて2列目や3列目に座る子供が直射日光で眩しそうだな、後付けのサンシェードをみんな付けてるな…、という気づきから始まったものだという。そういう感覚を忘れすに、企画に反映していくことと、日産が持っている独自の技術をしっかり入れていくこと。それを徹底したいと語ってくれた。

また、今後いちばん変わっていきそうなことは何だと考えるか、との質問には「今後の日本のミニバンを考える上でキーになると考えているのは、『三世代』だと思います。今までの核家族から、おじいちゃん・おばあちゃんまでひとつの単位として行動したり、絆を大事にして生活していくようになるのではないでしょうか。ですからこれからのミニバンは、それを考えて企画しなければならないでしょうね」と富岡氏。

モデル数は増えるのかと問うと、「それは何とも言えないですね。ただ、ラインナップもお客さんのニーズや市場の動向を見て、どこに手を打たなければいけないのかを考えていくべきだと思っています」(富岡氏)との答えだった。もしかしたらEVのミニバンという可能も?との質問には笑顔でノーコメントだったが、いったいどんなミニバンが生まれるのか、いっそうの期待を寄せることができそうだ。

《まるも亜希子》

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