JR四国、「しおかぜ」電車編成を方向転換…ツアーは中止

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特急『しおかぜ』などで運用されている8000系電車。2000系気動車とグリーン車の位置をそろえるため、ダイヤ改正前日の3月14日に編成の方向転換が実施された。
特急『しおかぜ』などで運用されている8000系電車。2000系気動車とグリーン車の位置をそろえるため、ダイヤ改正前日の3月14日に編成の方向転換が実施された。 全 3 枚 拡大写真

JR四国は3月15日に実施されたダイヤ改正から、特急『しおかぜ』のグリーン車の連結位置を、これまでの上り側(岡山方)から下り側に変更した。14日に予讃線と本四備讃線(瀬戸大橋線)の分岐点にある「デルタ線」を使い、編成の方向を転換している。

『しおかぜ』は岡山~今治・松山・宇和島間で運行されている特急列車。電車(8000系)とディーゼル車(2000系)が使われているが、グリーン車の連結位置は電車が上り側先頭、ディーゼル車が下り側先頭となっており、これまで統一されていなかった。

電車の場合、岡山駅での新幹線乗り継ぎ階段の位置や、松山駅での改札位置が遠くなり、グリーン車の利用客から不満の声が上がっていたが、15日に実施されたダイヤ改正から電車のグリーン車連結位置も下り側へ改め、『しおかぜ』全体で統一することとなった。

8000系電車は14日の運行後、デルタ線を使って編成ごとの方向転換を実施。高松側からの列車は坂出~児島(折り返し)~宇多津、松山側からの列車は宇多津~児島(折り返し)~坂出のルートで方向を変えた。瀬戸大橋線からは坂出と宇多津の両方向に向かうことができるデルタ構造となっており、これを用いることで編成の組み換えを省いた。

方向転換の対象となったのは6編成だが、14日昼にはこのうち1編成を使い、方向転換を体験するための団体ツアーも予定されていた。しかし、同日未明に伊予灘を震源とする地震が発生してダイヤが乱れたため、このツアーは中止となっている。

《石田真一》

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