ドイツのBMWが日本市場を重視する理由とは?

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BMWジャパン・広報室長の黒須幹氏
BMWジャパン・広報室長の黒須幹氏 全 22 枚 拡大写真

ラインナップの強化が販売の好調さを実現

2014年の年明け早々となる1月10日、BMWジャパンは、2013年の実績を発表した。それによるとBMWとMINIをあわせた販売台数は、過去最高となる前年比10%増の63019台を達成。BMWブランドだけでも前年比12%増の46037台を記録。4年連続で販売台数を伸ばしている。

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そして、BMWは、2014年に11もの新型車を導入するという。しかも、そのうちの5車種は、次世代モビリティとなるBMW『i3』や『i8』などを含む、まったくの新規モデルだ。ちなみに、残りの新規車種は『2シリーズ アクティブ ツアラー』『4シリーズ グランクーペ』『X4』の3車種だ。それ以外の新型車はフルモデルチェンジとなる『MINI』『2シリーズ クーペ』『4シリーズ カブリオレ』『M3 セダン』『M4 クーペ』など。

この日本車メーカーも真っ青になる新型車攻勢は、ドイツ本国のBMWのラインナップ強化という戦略の結果でもある。

「車種を増やそうという狙いは、少し前から始まっているものです。そもそも、昔からお客様のニーズは非常に細かくて、それに我々が対応できなかったんですね。開発に時間がかかりすぎるなどが理由でした。ところが最近になって、モジュール化など、作り方もだいぶ進んできて、お客様のニーズに細かく対応できるようになりました。また、もうひとつの背景として、CO2削減という大きな流れがあります。特に欧州では2020年にCO2排出量を95g/kmまで減らすという規制ができました。それに対応するために、これまでやっていなかった小さなモデルも出していかないといけないのです」と、BMWジャパンの広報室長である黒須幹氏は説明する。

ラインナップ強化を行うBMWは、日本市場だけでなくグローバル市場でも販売が好調だ。2014年3月のジュネーブモーターショーでBMWグループのライトホーファー会長は、2016年の目標であった「グローバルでの年間200万台販売」が、前倒しになり、2014年にも達成できそうだと発言している。

◆世界の主要6マーケットとして日本を重要視

「BMWジャパンは、1981年の設立時から独自のことをずっとやってきました。たとえば、アプルーブドカーという中古車システム。あるいは特別な低金利ファイナンス。また24時間のエマージェンシーサービス。そして、サービスフリーウェイの導入。そういう地味な努力をしてきたんですよ。その背景には“輸入車はすぐ壊れる“、“直すのにお金がかかるんじゃないの”、“どこでサービスを受ければいいのか分からない”などの心配事がありました。それを、いろいろな仕組みで取り除いてきたわけです」と黒須氏は日本市場の好調さの理由を説明する。

また、ドイツのBMWは、日本市場を古くから重要な市場として力を入れてきたとも言う。

「BMWにはG6という世界の主要マーケットのくくりがありますが、日本はずっとそこに入っています。販売台数的に6番目以下に落ちても、ずっと入っていたんです。それは販売台数ではなく、日本には目の肥えたお客様がいっぱいいる。そこに新しい技術を投入すると、お客様がどう反応するのか?と注目していたんですね。また、日本には優秀なサプライヤーがたくさんいますので、その最先端の技術動向にも目を光らせています。そういったことで非常に重要なマーケットと見なされています。そしてめでたいことに、昨年はグローバルの販売台数で日本はベスト5に入りました」と黒須氏。

BMWが日本を重要マーケットと見なす証拠のひとつが、いち早い新型車の日本投入だ。

「BMWは日本市場の対応が早いんですよ。右ハンドルも最初から入れてますし、ハイブリッドも欧州で発売した直後に日本に持ってきています」と黒須氏。

実際に、今年の大きな話題となる次世代モビリティi3も、2013年11月の欧州導入に対して、日本は2014年4月5日。遅れること、わずか半年弱というタイミングでの投入となった。日本重視の姿勢によって、魅力的な新型モデルがフレッシュなうちに日本に導入され、そのことが販売を加速させる。そんなところも、BMWの好調さの理由のひとつに違いない。

《鈴木ケンイチ》

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