行方不明マレーシア航空機、浮遊物体いまだ見つからず…「沈んだ可能性も」豪州副首相

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空MH370便の捜索にあたるオーストラリア空軍(3月21日)
マレーシア航空MH370便の捜索にあたるオーストラリア空軍(3月21日) 全 5 枚 拡大写真
マレーシア航空(MAS)のMH370便が8日未明にベトナム南方海上で消息を絶った事件で、豪州政府がレーダーで捕捉したという大型の2つの浮遊物体の捜索が複数の国が参加して21日も行われたが、午後5時の段階で見つかっていない。

ウォーレン・トラス副首相は、物体が捕捉されたのが16日だったことを明らかにした上で、時間が経っているのですでに海底に沈んでしまった可能性があると述べた。豪州政府がレーダーで確認した物体は大きい方が長さ24メートル、小さい方が長さ5メートルほどもあった。

現場はインド洋南東部、西オーストラリア州パースから南西に2,500キロメートルの地点で、20日に続いて21日も豪州空軍のP-3オライオン哨戒機など4機が現場に向かったが、天候不順による視界悪化と長距離のために最初の1機はすでに帰投している。米海軍のP-8ポセイドン哨戒機も捜索に加わっている。

片道4時間もかかるため、航続距離の限界から捜索は2時間ほどしか行えないという。

付近を航行中のノルウェーの自動車運搬船が現場に向かっている。中国も軍用艦船3隻と砕氷船1隻を向かわせている。

豪「メイルオンライン」は豪州の安全保障の専門家の話として、浮遊物がもしMH370便の残骸だった場合、故障などが原因で墜落したのではなく、ハイジャックその他の人為的な問題が関係した可能性が高いとの見方を紹介した。

マレーシアの「ザ・スター」は、MH370便が行方不明になった直後に、メッカ巡礼からクアラルンプールに戻るサウジアラビア航空機の乗客が、アンダマン諸島付近で海上に航空機のようなものが浮いているのを目撃したとの話を掲載。破片が海流によってインド洋南東部まで運ばれた可能性があるとの見方を紹介した。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  6. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  7. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  8. トヨタ、新プロジェクト予告…センチュリーやダイハツなど5ブランドが参画
  9. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  10. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る