不明のマレーシア航空機、乗っ取りの可能性高まる…高度下げてインド洋を北上か
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ただその後の行方について、墜落もしくは目的地とは別の場所に着陸したといった複数の可能性が浮上しており、マレーシアおよび関係各国は様々な可能性を前提に捜索を続行している。日本を含む25カ国の捜索隊による空と海の捜索範囲はアンダマン海からインド洋まで広げられており、同機が向かった可能性のあるインドや中東・中央アジア各国にも捜索協力を要請している。
衛星情報によって探知されていた同機の行方はインド洋のアンダマン群島付近で途絶えており、その後4時間飛び続けた形跡がある。「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、レーダーによる捕捉を逃れるために1,500メートルまで高度を下げてベンガル湾を北上したとの情報もある。北西方向に向かった場合、カザフスタンやトルクメニスタンといった中央アジアまで飛行した可能性も指摘されている。一方、豪州のトニー・アボット首相は17日、豪州領空に同機が近づいたと形跡はないと述べ、豪州西部に向かった可能性が低いことを示唆した。
ナジブ・ラザク首相は15日の会見で、同機が故意に航路を外れて半島西方に向かったことを認め、警察がハイジャックの可能性を含めて捜査していることを公表。マレーシア当局は、送信装置やトランスポンダーを切ることができそうなザハリ・アハマド・シャー機長とファリク・アブドル・ハミド副操縦士の家宅捜索を行うなどして、ハイジャックやテロとの関連を調べている。ザハリ機長は先のアンワル・イブラヒム元副首相に対する同性愛事件での有罪判決に不満を示していたとの報道もあるが、事件との関連は分かっていない。送信装置やトランスポンダーを切るなど航空機の専門技能に熟達しているとみられることから、フライトエンジニアの身辺調査も行われているもようだ。
《伊藤 祐介》
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