ルネサス エレクトロニクスは、40nmプロセスを採用した32ビットマイコン「RH850/E1xシリーズ」を2品種開発し、「RH850/E1M-S」、「RH850/E1L」の名称で、6月からサンプル出荷を開始する。
40nmプロセス採用の32ビットマイコンは、自動車のエンジン制御やトランスミッション制御等のパワートレイン制御向けとしては初となる。
新製品は40nm先端プロセス技術とフラッシュメモリに同社独自のMONOS構造を採用することで大容量メモリの搭載を実現したほか、世界最高速となる動作周波数320MHzを低消費電流(ターゲット値500mA)で達成する。
また同社は、専用の電源管理IC「RAA270000KFT」のサンプル出荷も開始する。同製品は、RH850ファミリ仕様に合わせた専用設計で開発。マイコン動作に必要なすべての電源、2つの外部センサ電源用トラッカおよび各種状態監視・回路診断機能を集積する。
新製品をキットで使うことで、エンジン制御など車載制御アプリケーションの開発設計の負担を軽減。開発期間の短縮を実現する。
新製品の量産は、2016年3月より開始し、2017年3月にそれぞれ月産50万個を計画。サンプル価格はRH850/E1M-Sと電源管理IC各1個を合わせて1万800円。