公共交通でのベビーカー利用、「周囲の方」にもお願い

鉄道 行政
「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」の検討結果を踏まえて決定されたチラシ「ベビーカーの安全な使用のために」(鉄道版)のデザイン。シートベルトの着用などを求めている。
「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」の検討結果を踏まえて決定されたチラシ「ベビーカーの安全な使用のために」(鉄道版)のデザイン。シートベルトの着用などを求めている。 全 3 枚 拡大写真

国土交通省が設置した「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」は3月26日、第4回会合で「ベビーカー利用にあたってのお願い」と「ベビーカーマーク」を決め、国土交通大臣に検討結果の取りまとめを報告した。

国交省と協議会によると、公共交通機関や公共施設などのバリアフリー化により、ベビーカーを利用しやすい環境が整備されたが、それに伴い子供連れでの外出が増加。列車やバスの車内でベビーカーの利用に関するトラブルが顕在化している。その一方、交通事業者の取り組みやベビーカーの利用に関する案内表示は統一されていない。これを受けて国交省は2013年6月、学識経験者や子育ての関連団体、公共交通事業者などで構成される協議会を設置。ベビーカーの利用に関する統一的な案内などを検討してきた。

協議会の取りまとめでは、「子どもの安全を守るためにベビーカーの使用方法で心がけてもらいたいこと」と「ベビーカー使用者及び周囲の方の双方に対し、快適に利用してもらうため、お互いに理解や配慮をしてもらいたいこと」を整理。ベビーカー使用者に対しシートベルトの着用など「安全な使用」を求めつつ、周囲の人に対しても使用者に対する気遣いや見守り、手助けなどの「理解や配慮」を求めた。

今回の会合では、こうした考え方を盛り込んだ「ベビーカー利用にあたってのお願い」の内容を決定し、チラシやポスターで周知するものとした。また、「お願い」に盛り込んだことを視覚的に明示する統一マーク「ベビーカーマーク」も選定。ベビーカーを利用できる場所や設備を示す「案内図記号」と、ベビーカーの使用を禁止する場所や設備を示す「禁止図記号」のデザインが決められた。

国交省は今後、「決定内容について十分周知し浸透させるため、広く国民やサービスを利用する者に対して、継続的に普及・啓発活動を行ってまいります」としている。

《草町義和》

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