テレコム・マレーシア(TM)は27日、パケット・ワン・ネットワークス(M)(P1)の株式57%を3億5,000万リンギで取得すると発表した。
TMグループのザムザムザイラニ・モハマド・イサ最高経営責任者(CEO)によると、TMは、P1親会社のグリーン・パケットとP1株主の韓国のSKテレコム(SKT)と投資に関して契約を締結した。TMは、P1のLTE技術により、高品質で安定したデーターサービスを提供できると見込んでいる。
グリーン・パケットは27日の取引一時停止をブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に要請、一方でTMは同日午前9時から株式の取引を一時的に停止すると発表していたことから、重要な発表予定があると予想されていた。グリーン・パケットは51%を保有する、P1の株式をTMやDiGiドットコムなどの大手通信会社に売却する方向で協議を行っていると見られてきた。
P1はブロードバンド・サービス提供のための帯域幅割り当てを受けている。P1の26%は韓国のSKテレコム(SKT)が保有している。
TMはデータ中心の、第4世代(4G)市場に参入する計画をたてていることを明らかにしており、850メガヘルツの帯域幅をロング・ターム・エボリューション(LTE)周波数帯に活用し、2014年までにワイヤレスLTEネットワークのユーザー数を10万人にまで増やす計画だ。
P1と合併することで、P1の帯域幅や基地局を利用することができるようになることから、TMの事業拡大に大きく貢献すると予想されている。
(マレーシアン・インサイダー、ザ・スター、ベルナマ通信、3月27日)