国土交通省、羽田空港国際線発着枠拡大で深夜早朝アクセス改善…バスの実証運行調査を実施

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国土交通省は、国際線発着枠拡大で利用者の増加が見込まれる東京国際空港(羽田空港)の深夜早朝アクセス改善状況を発表した。

羽田空港は、3月30日に国際線の年間発着枠が3万回増加し、航空ネットワークも拡充する。これに伴って、羽田空港の利便性向上には、航空ネットワークの拡充に加え、空港アクセスの充実が重要となる。

国交省では、2013年3月から、関係行政機関や事業者団体などとともに検討会を開催し、空港アクセスの改善に取り組んできた。

今回、検討状況をまとめた。深夜早朝時間帯における空港アクセスの改善策として2014年度、羽田空港と都心を結ぶバスの実証運行調査を実施する。

2014年冬ダイヤから同時間帯の国際旅客便の新規就航・増便分に係る着陸料割引を実施、同時間帯への就航を促進する。3月に国際線旅客ターミナルにおいて、空港アクセスや旅客施設に関する課題把握のために利用者アンケートを実施した。この結果を、改善策の検討に反映していく。

また、今年3月の国際線増枠に合わせ、一部のバス事業者が、新宿方面発、羽田空港行きバスの増発、羽田空港国際線発新宿駅経由池袋駅行きの最終便バス運行時間の20分繰下げなど、ダイヤが改善される。

一方、2013年末に遅延便対応要領を改正し、空港関係者と交通事業者間の連絡体制を見直し、旅客に対して予め臨時バスの運行の状況が伝わるよう改善した。

今年2月の大雪時に適用されるなど、改正後に2回、臨時バスを運行した。国際線での対応策の必要性や導入可能性について、引き続き検討する。

また、繁忙期における駐車場・構内道路の混雑緩和と公共交通機関の利用促進策では、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアで繁忙期の前に電子広告を掲示するなど公共交通機関利用促進に向けたPRを2014年度中に実施する。駐車場料金についても、長期間駐車での割引料金の見直しなど料金を改定する。

バス利用者の利便性向上のため、交通系ICカード利用可能路線を順次拡大する。

国交省では2014年度も引き続き検討会を開催し、空港アクセスの改善に取り組む。特に、深夜早朝時間帯における公共交通機関のアクセス改善をはじめとした、アクセスの課題について、当面の対応策の効果を検証しながら、課題解決に向けた検討を継続する予定。

《レスポンス編集部》

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