大阪府と箕面市、北大阪急行電鉄、阪急電鉄の4者は3月31日、北大阪急行線の延伸を実施する方向で基本合意したと発表した。
合意によると、この構想は北大阪急行電鉄が運営している南北線を千里中央駅(大阪府豊中市)から新箕面駅(仮称、箕面市西宿1丁目付近)まで約2.5km延伸するもの。途中には箕面船場駅(仮称、箕面市船場東3丁目付近)を設置する。延伸部は箕面市と北大阪急行電鉄が整備し、完成後は北大阪急行電鉄が運営する。
想定される整備費用は約650億円で、内訳は建設費が600億円、車両費が50億円。このうち建設費は、北大阪急行電鉄が受益相当額(現時点で80億円)を負担し、それ以外の分は国と大阪府、箕面市が負担する。国は建設費全体から北大阪急行電鉄負担分を差し引いた額の2分の1を、大阪府は建設費全体の6分の1をそれぞれ負担し、残りは箕面市が負担する。車両費は国と箕面市が折半する。
今後は都市計画決定や鉄道事業法・軌道法に基づく許認可など事業化に必要となる法的手続きを進め、基本協定の締結を経て事業に着手する予定。2020年度の開業を目指す。