北米を中心にしたGMの大規模リコール問題。4月1日、米下院エネルギー商業委員会において、この問題の公聴会が開かれた。
公聴会には、GMのメアリー・バーラCEOが出席。公聴会の冒頭、同CEOは、「今回のリコールの影響を受けた全ての人々、とくに家族や友人が死傷した人々に、心からお詫びする」と述べ、謝罪した。
GMの大規模リコールは、過去に販売されたGM車のエンジン点火スイッチの不具合が原因。GMはこの不具合を10年前に把握しながら、顧客や米当局への情報開示を最近まで怠ったとされる。その結果、当該車両に乗車中の事故でエアバッグが展開せず、13名が死亡している。
公聴会での質問は、GMがこの不具合をどの時点で認識していたのか、そして組織的な隠ぺいはなかったのか、という点に関心が集まった。
バーラCEOによると、GMの担当部門は2002年には、部品の不具合を把握していたという。また、組織的な隠ぺいの有無に関して、バーラCEOは、「自身がこの問題を知ったのは、CEOに就任する直前の2013年末」と証言。さらに、「詳細は現在、社内で調査中のため分からない」と明言を避けている。