【エールフランス・ユニフォームヒストリー6/6】35アイテムそろえたラクロワのユニフォーム

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クリスチャン・ラクロワデザインのエールフランス制服(2005年)
クリスチャン・ラクロワデザインのエールフランス制服(2005年) 全 3 枚 拡大写真

2005年、フランスを代表するスターデザイナー、クリスチャン・ラクロワによるユニフォームが発表された。そこには、いくつもの革新ポイントがあった。

一つ目は70年に及ぶ、女性CAのユニフォームの中で、初めてパンツが採用されたことだ。70年代の頃から、女性達はあらゆる生活のシーンでパンツを履き、場合によってはイブニングドレスの代わりにタキシードを着用することもモードとして受け入れられてきたというのに。

70年代にANA(全日空)がパンタロン・スタイルをCAのユニフォームに採用したが、一時的なもので定着はしなかった。

二つ目は、コーディネートができるように35種類のアイテムがそろっていることだ。ユニフォームは、誰もが似合う最大公約数的なデザインのアプローチがなされている。だが、より自分らしいスタイルに仕上げるには、コーディネートの幅があればあるほど、自分らしく装えるのだ。モードの国のユニフォームだけあって、それを可能にしたのだ。

スイヨ氏によると、「CAには、古くなったユニフォームを補うように、年間ポイントが渡され、それを利用して毎年新しいアイテムを手に入れることができます。ただ、アイテムは自由に選べるが、コーディネートのマニュアルに従って着なければいけません。ほらこんなにアイディアがつまっているんです」とユニフォームのマニュアルを見せてくれた。

ラクロワ特有の華やかな感性は、雲をイメージして作られた、首に巻くスカーフに表現されている。スマートさとエレガンスを融合したユニフォームを纏ったCAによるもてなしは、小粋なフランスのエスプリを感じる。

今春、羽田空港に就航したエールフランス。より気軽にラクロワのエスプリに触れられるようになった。

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《Yuri Yokoi》

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