石油資源開発、秋田北部・福米沢油田で国内初のシェールガス・オイル商業生産を開始

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石油資源開発は4月7日、秋田県北部・福米沢油田で国内初のシェールガス・オイルの開発を開始すると発表した。

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同時に、同社は一昨年、秋田県中部の鮎川油ガス田(秋田県由利本荘市)において、実証試験を行っていた既存坑井(黒沢AK-1号井)でのシェールガス・オイルの商業生産を開始したと発表した。

今回のシェールガス・オイルの開発は、秋田県北部、男鹿半島の付け根北側に位置する福米沢油田に分布する女川タイト層(シェールオイル層)でシェールガス・オイル掘削の実証試験として実施される。

福米沢油田での実証試験の作業概要は、最初に、地質・油層データの追加取得を目的としたパイロット井(予定坑井名:福米沢SK-26D号井)を新規に掘削し、続いて、同パイロット井から水平井(予定坑井名:福米沢SK-26DH号井)を掘削する。水平井の掘削深度は2300m(垂直深度は1330m)で、そのうち水平区間長は650m を計画している。これら掘削作業は本年6月下旬までに終了させる予定。

次に、本年11 月から12月にかけて、当該水平区間において我が国では初めてとなるタイト層多段フラクチャリング作業を実施予定で、この作業が今回のシェールガス開発のキモになる。同作業の詳細計画については、改めて監督官庁の審査を受けるという。

同社では、これら実証試験によって福米沢油田の増産の可能性が高まるとともに、秋田県に広く分布している女川層タイトオイル開発に見通しがつくことを期待している。

《山内 博》

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