【三菱 ランエボ 生産終了】ACD新採用、電子制御技術で完全武装…7代目[写真蔵]

自動車 ビジネス 国内マーケット
三菱 ランサー エボリューション7
三菱 ランサー エボリューション7 全 19 枚 拡大写真

3月末、三菱のスポーツカー『ランサーエボリューション』の生産終了が報道された。1992年の初代登場から20年あまり。WRC制覇など輝かしい足跡を残したランエボの歩みを写真で紹介する。

【画像全19枚】

年初恒例の行事となったランサーエボリューションの発表。7代目(VII)も例に漏れず2001年の1月下旬に登場した。ベース車は前年に発表された『ランサーセディア』となり、ボディサイズは全長4455 × 全幅1770 × 全高1450mmとなり、VI比で全長105mm・全高で35mm拡大。全幅に変更はないがトレッドはVIよりも前5mm・後10mm拡大された1515mm(前後)となっている。

重量はGSRで1400kg、RSでも1320kgと40~60kg増加したが、この車重に対応してボディ剛性は大幅に強化された。一新されたボディに加えて、フレーム結合部の強化や20箇所に及ぶリンフォースメントの追加、スポット溶接増しなどによりVI比で曲げ剛性は1.5倍に向上している。

メカニズム面での最大のトピックはアクティブ・センター・デフ(ACD:Active Center Differential)の採用だろう。差動制限機構を従来のVCU(ビスカスカップリングユニット)式から油圧多板クラッチ式とし、差動制限力をドライバーの操作や走行条件に合わせて適正化するものだ。

たとえば、急加速時には直結4WD状態に近づけることで、駆動力を前後輪に伝達しトラクションを確保、一方でコーナリング時には差動制限力をフリーに近づけることでプッシングアンダーステア低減を図り旋回性能を高めた。このACDは、従来のVCU比で3倍以上のロッキング性能を持ち、ターマック(舗装路)/グラベル(未舗装路)/スノー(積雪路)の3モード切り替えが可能となっている。リアデフの左右駆動力をコントロールできるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)との統合制御により、旋回性能と駆動力性能を高次元でバランス。現在のS-AWC(All Wheel Cotrol)につながる技術となっている。

サスペンションは前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンクの形式は不変ながらロードホールディング性能の向上に配慮がなされ、前15mm・後10mmそれぞれバンプストロークが増大。フロントサスクロスメンバーのフラット化やロアアームの補強バー追加などでロール剛性の向上を図った。

エンジンは引きつづき4G63型を搭載しているが、インタークーラーやオイルクーラーの大型化や自動噴射制御が可能な3ノズルインタークーラースプレーなど、パフォーマンスアップが図られ、トルクは従来比1kgmアップの39kgmとなった。

トランスミッションは当初5MTのみ。1速のローギアード化(GSRのみ)と5速のハイギアード化(GSR/RS)で発進性能と巡航時の燃費性能に配慮している(この後登場したAT採用の「GT-A」については別稿にて紹介する)。

なお、本モデルはWRCのホモロゲーションを取得できず(ベースのランサーセディアでWRカー規定をクリア)、VII以降はWRCマシンのベースではなくなっている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 『セリカ』が復活、トヨタGRに大きな動きが!…7月のスクープ記事ベスト5
  2. トヨタ『カローラスポーツ』、日本にない2.0リットルエンジン搭載…米国2027年型
  3. フィアット『トポリーノ』に「Vilebrequin」、地中海沿岸のライフスタイルを表現
  4. トヨタ『ヤリス クロス』、「GR SPORT」を一部改良…10.5インチHDディスプレイを標準装備
  5. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  2. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  3. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  4. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
  5. 【バッテリー リスキリング講座】車載用全固体電池の開発状況と今後の展望
ランキングをもっと見る