企業倒産件数5.7%減で5年連続マイナス…2013年度帝国データバンク

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年度別件数推移
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帝国データバンクが発表した2013年度(2013年4月~2014年3月)の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年度比5.7%減の1万0102件となり、5年連続でマイナスとなった。

中小企業金融円滑化法終了後も金融機関の支援が継続し、経営不振企業の倒産を抑制した。公共工事の増加や駆け込み需要により、建設業が前年度比17.0%の大幅減少となった。

負債総額は同6.2%減の2兆7473億9300万円と、5年連続で前年度を下回り、過去10年で最小となった。負債トップは、カブトデコム(4月、北海道)の5061億円だった。

業種別に見ると、全7業種で前年度を下回った。なかでも、建設業(前年度比17.0%減)、不動産業(同10.1%減)の2業種は前年度比2ケタの大幅減少となった。建設業は5年連続の前年度比減少を記録した。

主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は8376件となり、構成比は82.9%と前年度を1.2ポイント下回った。「金融円滑化法利用後倒産」は前年度比31.3%増の562件。好況時に増加傾向となる「放漫経営」(154件)が6年ぶりに増加に転じた。

負債額別に見ると、負債5000万円未満の小規模倒産は5558件と、前年度を0.1%上回り、構成比は55.0%で全体の過半数を占めた。一方、負債100億円以上の大型倒産は19件(前年度26件)にとどまり、過去10年で最少となった。

地域別に見ると、9地域中6地域で前年度を下回り、なかでも北海道(298件、前年度比22.2%減)、四国(164件、同18.0%減)、北陸(357件、同13.3%減)の3地域は前年度比2ケタの大幅減少となった。一方、東北(363件、同8.0%増)、中国(466件、同2.9%増)、中部(1524件、同2.7%増)の3地域は前年度を上回った。

態様別に見ると、破産は9508件(前年度1万63件)と前年度比5.5%の減少となったものの、構成比は94.1%を占め過去10年で最高となった。このほか、民事再生法(335件)、会社更生法(1件)も前年度を下回った一方、特別清算(258件)は前年度を上回った。

《纐纈敏也@DAYS》

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