小田急、向ヶ丘遊園の跡地開発を見直し

鉄道 企業動向
向ヶ丘遊園の象徴的な存在だった「花の大階段」(閉園から9年後の2011年撮影)。住宅や庭園などを整備する基本計画が2010年にまとめられたが、工事費の高騰などから計画を見直すことが決まった。
向ヶ丘遊園の象徴的な存在だった「花の大階段」(閉園から9年後の2011年撮影)。住宅や庭園などを整備する基本計画が2010年にまとめられたが、工事費の高騰などから計画を見直すことが決まった。 全 3 枚 拡大写真

小田急電鉄は4月10日、向ヶ丘遊園跡地(川崎市多摩区)の再開発について、2010年3月にまとめた基本計画を見直すと発表した。

向ヶ丘遊園は1927年4月、小田原急行鉄道小田原線(現在の小田急電鉄小田原線)の開業と同時に開園した遊園地。2002年3月末をもって閉園したが、園内の「ばら苑」が生田緑地に編入されて川崎市が管理しているほか、「藤子・F・不二雄ミュージアム」が跡地の一部を利用する形で2011年9月3日に開館している。

2004年11月には、小田急と川崎市が「環境共生を前提に、多摩丘陵の緑豊かな自然を次世代に残す」ことを条件に跡地を活用する方向で基本合意。小田急は「向ヶ丘遊園ガーデン&レジデンス」をコンセプトに一戸建て住宅や低層集合住宅、庭園などを整備する基本計画を2010年3月に策定した。しかし工事費の高騰や都心回帰など「昨今の事業環境を勘案」(小田急)し、基本計画を見直すことになった。

小田急は「2004年に川崎市と締結した向ヶ丘遊園跡地の利用についての基本合意を踏まえ、再度川崎市と協議しながら新たな跡地の利用計画を策定してまいります」としている。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BYD、国内EV累計販売が5305台に…5000台目の『シーライオン7』を納車
  2. 『デュカト』ベースで4名就寝を実現、トイファクトリーの新型キャンピングカー『ブルージュ』の内装をチェック
  3. 純正を活かす快適システム! こだわりが光るノアの高音質カーオーディオ[Pro Shop インストール・レビュー]by ZEPT
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 「未来感半端ない」アウディ『Q5』新型発売にSNSでは歓喜の声、実車確認の報告も続々と
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る