ヤマハ、電動アシスト車いす発売…高齢者向け市場への浸透図る
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ヤマハは車いす用電動補助ユニットを1995年から手がけており、肢体に障がいのある方への普及が進んでいる。一方、歩行が困難な高齢者は手動式車いすの利用が圧倒的で、電動式の認知度は低いのが現状。
さらに車いすを使用する高齢者の場合、介護保険制度を通じてレンタルするケースが多いことから、後付型の電動アシストユニットでは、高齢者向けに販路がひろがりにくい状況にあった。
このためヤマハでは、自社開発したフレームに電動アシストユニットを搭載したJWスウィングを商品化し、主に福祉器具貸出事業者向けに販売することにしたもの。
電動アシスト車いすを手がけるJWビジネス部JW営業グループの鈴木智行グループリーダーは「以前の福祉用具はどちらかというと機能に重心をおき、デザインなどが置き去りにされていた部分があった。従来は後付ユニットではバッテリーが見える形だったが、JWスウィングはバッテリーを別体式にしてバッグの中に収納することで一見、電動式には見えないようにした」と話す。
さらに「手動の車いすで移動に苦労する場面があるのであれば、JWスウィングは移動に苦労するのではなくて、その先の生活を楽しんでいただくことができる商品だと思っている」とも語っていた。
《小松哲也》