【三菱 ランエボ 生産終了】スーパーAYCや6MTで走りの質感を向上したブーレイ顔エボ…8代目[写真蔵]

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三菱 ランサーエボリューション VIII イエローソリッド
三菱 ランサーエボリューション VIII イエローソリッド 全 32 枚 拡大写真

3月末、三菱のスポーツカー『ランサーエボリューション』の生産終了が報道された。1992年の初代登場から20年あまり。WRC制覇など輝かしい足跡を残したランエボの歩みを写真で紹介する。

三菱車のアイデンティティを強調するべく、オリビエ・ブーレイが手がけたブランドファミリーフェイス(いわゆる「ブーレイ顔」)を採用した8代目(VIII)は、2003年1月に登場。ラジエターグリルの開口面縮小や、サイドのエアアウトレットの廃止、さらにバンパーをVII比で35mm前方に突き出すことで、Cd値の低減を図った。またボディ下のアンダーカバーは整流効果を改善するとともにディフューザーを配してダウンフォースを発生、高速時の安定性に寄与する。またリアスポイラーは4ドアの量産セダンとして初めてCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を採用し、形状も見直すことで2kgの軽量化を果たしている。これらのエアロやバンパー類のデザイン変更により、よりボリューム感のあるマッシブなスタイリングとなっている。

パワートレーンにも大がかりなメスが入れられた。エンジンはターボの過給特性を見直すことで、トルクは大台の40kgm/3500pmを達成。トルクの強化に伴って、冷却もウォーターポンプの容量アップとターボの水室拡大で対応している。またエンジンはエキマニの薄肉化やエアコンブラケットのアルミ化など軽量化にも余念がない。

駆動系はIVより採用されているリア左右輪の駆動力を動的に変化させて旋回性を向上させたトルクベクタリング機構「アクティブ・ヨー・コントロール(AYC)」が「スーパーAYC」へと進化。デフ機構をベベルギア式から遊星ギアに変更してトルクの左右輪移動量を約2倍に増大。タイトなコーナーでのアンダーステアが軽減され、ハイグリップタイヤを履いてのハードなコーナリングでも機械式LSDに近いトラクション性能を発揮できるようになった。なおRSではこれまで通りAYCはオプションで、機械式LSDが標準。

MTは待望の6速化(RSは5MTも選択可)を果たした。ファイナルを従来モデルRSのスーパークロスギアと同等とし、2~4速を接近させて加速重視に、6速は従来の5速よりも高くすることで最高速の向上を図っている。10・15モード燃費はVIIの5MTよりも0.1km/リットル改善した9.7km/リットルとなっている。

《レスポンス編集部》

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