【全日本ラリー 第1戦】スバル WRX STI の勝田範彦が開幕戦9連覇を達成

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勝田範彦/足立さやか組
勝田範彦/足立さやか組 全 2 枚 拡大写真

2014年の全日本ラリー選手権は、4月12日・13日、佐賀県・唐津のターマック戦で幕を切って落とされた。

今シーズンの全日本ラリーはクラス区分がこれまでの4クラスから6クラスに変更。改造範囲がよりノーマル車両に近いラリーRPN規定が設定されたことから、この車両規定の沿った上で1600ccを境に2つのクラスが新たに設けられた。また、これまで世界を舞台に戦ってきた新井敏弘が、スバル WRX STIで再び全日本ラリーにチャレンジするなど注目の多い開幕戦となった。

ラリーはデイ2に一部新しいステージが用意されたが、基本的にはこれまでのツール・ド・九州と同じ地域での戦いと言える。ただし、予報ではデイ2の日曜日には降雨が予想されていたので、各チームともタイヤマネージメントに頭を悩ませながらのスタートとなった。

スバルで日本人初のFIAチャンピオンを2度獲得したことのある新井敏弘の参戦で注目度が一気に高くなったトップカテゴリーのJN6クラスだったが、SS1から10kmを超すこのラリーの名物ステージ「三方」でディンフェィングチャンピオン勝田範彦/足立さやかがスパート。2番手以下にいきなり6.6秒のリードを奪った。得意とするこのステージで大きく差をつけて奪い逃げ切る作戦だ。「デイ2の雨に備えて2ループ目以降、タイヤを温存するつもりでした」と話した勝田だったが、このラリー特有の難しいコーナーに手こずった新井敏弘/竹下紀子が徐々にペースアップしてSS7で逆転。さらに勝田はSS9でも奴田原文雄/佐藤忠宜にもかわされ、デイ1は3位で終えた。

勝田/足立は、デイ2最初のSS11で2位に上がったものの、新井にリードを広げられる。しかし、コ・ドライバーの足立からのアドバイスもあり、これ以降もアタックを続けると、続くSS12でベストタイムを獲得。さらにSS13では新井がスピンを喫し、これでトップへと返り咲いてそのままゴール。ついに前人未到となるツール・ド・九州9連覇を達成した。

新設となったJN4クラスは5年ぶりの全日本参戦となった平塚忠博/鈴木裕とクスコレーシングの竹内源樹/安藤貞敏のスバル BRZ同士の戦いとなった。ぶっつけ本番のラリーとなったもののベテランらしくラリーを進めた平塚/鈴木がデイ1をリードしたが、竹内が雨中のデイ2に逆転し、SUBARU BRZの全日本ラリー選手権初優勝をもたらした。

《纐纈敏也@DAYS》

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