日立、英国高速車両の追加受注で正式契約…合計866両に

鉄道 企業動向
英国高速鉄道向け車両のクラス800シリーズ。合計866両を日立が製造する。
英国高速鉄道向け車両のクラス800シリーズ。合計866両を日立が製造する。 全 1 枚 拡大写真

日立製作所は4月16日、英国運輸省(DfT)の都市間高速鉄道計画(IEP)で、イースト・コースト本線(ECML)とグレート・ウエスタン本線(GWML)に導入する高速車両「クラス800シリーズ」497両の納入と保守事業の正式契約を締結したと発表した。

今回締結したのは、2012年7月に一括受注した596両のうち、既に融資契約を締結しているGWML向け369両を除く商務契約済みの227両と、2013年7月に追加受注が内定した270両に関する融資契約。日立が車両を製造して27年半に渡る保守事業を行い、同社などが出資する英国アジリティ・トレインズが車両をリースする。

今回の契約締結により、日立は合計866両のクラス800シリーズを受注したことになる。クラス800シリーズは電気・ディーゼル併用タイプのクラス800と、電車タイプのクラス801があり、このうちクラス800は電化区間で使用する駆動動力に加え、非電化区間の駆動動力として床下にディーゼル発電機を装備する。ディーゼル発電機は取り外しが可能で、電化区間が拡大された際の移行を円滑に行うことができるという。

路線別の内訳はGWMLが369両、ECMLが497両。GWMLには電車189両(9両編成21本)と電気・ディーゼル併用車180両(5両編成36本)、ECMLには電車330両(5両編成12本・9両編成30本)と電気・ディーゼル併用車167両(5両編成10本・9両編成13本)が、それぞれ投入される予定だ。

日立は現在、クラス800シリーズの設計を進めており、部品調達先の選定をほぼ完了している。今年中に先行生産車3編成を笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、2015年前半に発送する予定だ。また、同社は英国ダーラム州ニュートン・エイクリフで日立レールヨーロッパの鉄道車両工場の建設を進めている。建設費は約8200万ポンド。2015年半ばに完成し、2016年中からクラス800シリーズの生産を開始する。

このほか、日立レールヨーロッパが英国西部サウス・ウエスト・イングランドのブリストル(ストーク・ギフォード)に保守拠点を設置する予定。ロンドン西部にあるノースポール車両基地の改修や、ウェールズ南部のスウォンジーにある保守施設の増強も行うほか、中北部サウス・ヨークシャーのドンカスターでは、新しい車両基地の建設を開始する予定となっている。

《レスポンス編集部》

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