「バイクに跨がったとき、ショーウインドーに映るその姿を見てきっと満足すると思う」と、4月21日に発売する『CBR650F』と『CB650F』について話すのは開発責任者の倉吉良之氏だ。
その開発では、「扱いやすく」「乗りやすく」「かっこいい」をコンセプトに走行フィール、機能、デザインなどを徹底的に追求。イメージしたのは「鍛えられたアスリートの筋肉」で、開発者全員がアスリートの写真を眺めてバイクのイメージを共有し、開発に当たったという。
そして、無駄な“贅肉”をそぎ落とし、コンパクトでスリムな車体に仕上げだ。マフラーにしても短くすっきり。「100%思ったバイクになった。今年ホンダが出すバイクの中で一番のおすすめ」と倉吉氏は自信を見せる。
もちろん性能面については折り紙付きで、新開発の直列4気筒エンジンによって、低速域、特に2速から3速の加速が大幅にアップしたとのこと。確かに試乗したら、低速域の伸びは予想以上で驚いたほど。また、高速域での伸びも申し分なく、時速100kmからでもスロットルを少し回しただけでスムーズに加速できた。
まさしくライダーの操作に対して素早く反応するバイクと言ってよく、取り回しもしやすいので、倉吉氏が自信を見せるのもうなずける。