フリーゲージトレイン新試験車両、熊本で報道公開

鉄道 テクノロジー
フリーゲージトレインの新試験車両が熊本総合車両所で公開された。車両は4両編成で、今後約3年にわたり走行試験を行う予定
フリーゲージトレインの新試験車両が熊本総合車両所で公開された。車両は4両編成で、今後約3年にわたり走行試験を行う予定 全 4 枚 拡大写真

鉄道・運輸機構とJR九州は4月19日、軌間(線路の幅)が異なる新幹線と在来線を直通できる軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の新試験車両を熊本総合車両所(熊本市)で報道陣に公開した。今後走行試験を行い、九州新幹線長崎ルートへの導入に向け耐久性などを確認する。

【画像全4枚】

新試験車両は全電動車方式の4両編成で、新幹線の電化方式である交流2万5000Vと在来線の交流2万Vに対応。新幹線区間での最高速度は270km/h、在来線区間では130km/hとなっている。車体はアルミ製で、塗装はシャンパンゴールドとディープレッド(赤)に塗り分けられ、先頭車の側面には「FGT」のロゴを配している。流線型の先頭部の長さは8mあり、ライト周りの一部にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使用するなど、軽量化に配慮した構造となっている。

開発費は約43億円で、車両は鉄道・運輸機構が保有し、JR九州が保守管理を行う。

走行試験は20日未明から始まり、2017年3月ごろまで九州新幹線と鹿児島本線で実施。3年で60万kmを走り込み、耐久性などを確認する。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. NSXのエンジン内部もアプリで見れる! シミュレータアプリ「Trans4motor R」配信開始
  2. 5000万円超えの「911」、F.A.ポルシェ生誕90年記念の『911 GT3』発表…世界90台限定
  3. 「日本バイクオブザイヤー2025」大賞はヤマハ『XSR125』、人気投票で決定
  4. 「次に必要なものを、いま創る」3Mが描く、素材から変えるモビリティの未来PR
  5. 最新機種の“魅力”を解剖! カロッツェリアの「モニターレス機」なら、スマホを便利に使い倒せる![メインユニット最前線]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る