光岡自動車は4月23日、フラッグシップカー『オロチ』の生産を9月までに終了すると発表。最終生産仕様車『ファイナル オロチ』を5台限定で4月25日発売する。開発責任者の青木孝憲開発課課長は「初期のコンセプトに近い純粋なオロチを味わって頂きたい」と述べた。
青木は同日都内で会見し「オロチは2001年の東京モーターショーでコンセプトカーとして展示し、反響が多くあったことから市販化に踏み切った。小さいながらも自動車メーカーとして、やはりフラッグシップのスーパーカーを自社で造りたいという純粋な思いで開発をスタートした」と振り返った。
さらに「スーパーカーといっても当初から物理的な性能を追求することは弊社の経験ではなかなか難しいことが明白だったので、例えばナショナルブランドのスーパーカーと隣り合っても誰もが本能的、または直観的に『こっちの方がすごい』というような魅力を備えること。そんな素晴らしい存在感がありながら実は乗ると結構普通に乗りこなせるというシャーシーをコンセプトに今日まで造り続けてきた」と述べた。
その上で「そのコンセプトはファイナル オロチでも変わらない。ファイナル オロチでは初期のコンセプトに近い純粋なオロチを味わって頂きたいと考えた。例えばコンセプトカーの時からオロチの怪しさとか妖艶さ表現しているイメージカラーの『不夜王』というパープルのボディーカラーと2006年にオロチ(の市販化)を発表した際の『ゴールドパール』という白蛇のようなボディーカラーの2色をファイナルオロチとして用意した」としている。