旭硝子の軽量調光ペアガラス、フリーゲージトレインで採用

鉄道 企業動向
フリーゲージトレイン新試験車の窓の断面図。化学強化ガラスと調光ガラスを組み合わせている。
フリーゲージトレイン新試験車の窓の断面図。化学強化ガラスと調光ガラスを組み合わせている。 全 3 枚 拡大写真
旭硝子は4月23日、同社の軽量調光ペアガラスが軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の新試験車両に搭載されたと発表した。

フリーゲージトレインは、車輪の幅を変化させることで2本のレール幅(軌間)が異なる線路を走ることができる鉄道車両。日本では新幹線(1435mm軌間)と在来線(1067mm軌間)の直通運転用として研究が進められており、4月20日から新試験車両(第3次車)の走行試験が九州新幹線で始まった。

旭硝子によると、第3次車の窓ガラスは化学強化ガラスと調光ガラスを組み合わせたペアガラスを採用。車外側は薄くて強い化学強化ガラスを使用しており、従来に比べ30%の軽量化を実現した。また、2枚の化学強化ガラスで粘着性の高い中間膜を挟み込んでおり、安全性の高い仕様にしているという。

車内側は調光ガラス「WONDERLITE(ワンダーライト)」が採用された。合わせガラスの間に封入した特殊素子を電気的に制御し、外光の透過率を変化させることが可能。乗客自身が透過率を調節できるため、カーテンを設置する必要がない。遮熱・断熱効果も高く、車内環境の向上が図られている。

《レスポンス編集部》

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