業務中に飲酒ひき逃げ事故を起こした男、初公判で起訴事実を認める

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今年2月、福島県郡山市内の国道4号で乗用車を飲酒運転し、歩行者をひき逃げする死亡事故を起こしたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われている51歳の男に対する初公判が21日、福島地裁郡山支部で開かれた。男は起訴事実を認めている。

問題の事故は2014年2月19日の午前7時45分ごろ発生している。郡山市安積町荒井付近の国道4号(片側2車線の直線区間)で、頭から血を流して車道に倒れている女性を通行人が発見。警察に通報した。

事故当時は除雪で生じた雪が歩道に積まれていて使用できない状態となっており、女性は車道の左路肩を歩いていた際に後ろから進行してきたクルマにはねられた。近くの病院へ収容されたが、頭部強打が原因で約7時間後に死亡した。

警察ではひき逃げ事件として捜査を開始。周辺捜索を実施したところ、左前部に衝突痕のある乗用車を発見。現場で採取した破片と合致したことから、新潟県新潟市内に在住する50歳(当時)の男を同日夜にひき逃げ容疑で逮捕。後の調べで事故当時の酒気帯び状態も明らかになり、検察は自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の罪で起訴している。

21日に開かれた初公判で被告は起訴事実を全面的に認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は業務中に飲んだ酒が原因で眠気を催し、本件事故を起こした」と指摘。「極めて悪質で、結果も重大である」として、懲役3年6か月の実刑を求めた。

これに対して被告弁護側は「被告は深く反省しており、更生意欲もある」として主張。裁判所に寛大な判断を求め、結審した。判決公判は5月8日に行われる予定だ。

《石田真一》

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