日立、エネルギー管理システム「柏の葉AEMS」と「柏の葉HEMS」を開発

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柏の葉スマートシティのエネルギー管理システム
柏の葉スマートシティのエネルギー管理システム 全 5 枚 拡大写真

日立製作所(日立)とシャープ、三井不動産、日建設計は、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)に街全体のエネルギーを運用・監視・制御する「柏の葉AEMS」と住戸内のエネルギーを管理する「柏の葉HEMS」を開発し、2014年5月中旬より段階的に運用を開始する。

なお、AEMSとは、Area Energy Management System(エリアエネルギー管理システム)の略称で、HEMSとは、Home Energy Management System(ホームエネルギー管理システム)の略称。

日立が三井不動産および日建設計と共同開発した「柏の葉AEMS」(特許出願中)は、エリア一帯に分散するオフィスや商業施設、ホテル、住宅などの各施設と、太陽光発電や蓄電池などの電源設備をネットワークでつなぐことで、地域エネルギーの一元管理を行うシステム。

シャープは三井不動産とともに、「柏の葉AEMS」と連携する「柏の葉HEMS」を開発した。本システムでは住戸内のエネルギー使用状況を見える化するだけでなく、家電機器の制御や生活スタイルに適した省エネアドバイスを提供する。

柏の葉スマートシティでは電気自動車や電動バイクなどのマルチ交通シェアリングシステムと連携し、電気自動車の蓄電量や現在位置をAEMSで管理していく予定。停電時には、電気自動車のバッテリーを街の非常用電源として有効活用するなど、地域防災計画にも寄与するという。

柏の葉AEMS」は、三井不動産が柏の葉スマートシティにおいて開発を進める複合施設「ゲートスクエア」内に設置する「柏の葉スマートセンター」(2014年6月より試験稼働、2014年7月より本格稼働予定)を中央管理拠点とし、周辺街区を含めた約12.7haのエリア一帯に導入される。

今回開発したAEMSとHEMSを活用して、柏の葉スマートシティでは大規模導入されている太陽光発電やガス発電、蓄電池など分散電源設備の地域エネルギーと電力会社からの系統電力を組み合わせたスマートグリッドを運用する予定。

「柏の葉AEMS」と「柏の葉HEMS」はともにデザイン性が高く評価され、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2013年度グッドデザイン賞」を受賞した。

《山内 博》

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