【スズキ ソリオ 試乗】余裕ある動力性能と室内空間で軽モアスペース以上の魅力…高根英幸

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ・ソリオ S DJE
スズキ・ソリオ S DJE 全 6 枚 拡大写真

最近の軽自動車の出来の良さとコンパクトなハイブリッドカーの登場により、それ以外のコンパクトカーの存在が希薄になりつつある昨今。スズキ『ソリオ』というクルマの存在意義を確かめるべく、新しいデュアルジェットエンジンを搭載したモデルのステアリングを握ってみた。

【画像全6枚】

走らせてまず感じたのは、レスポンスの良さ。軽自動車はトルクのあるターボ付きでもアクセルを踏んだ瞬間のクルマの反応はどうしてもワンテンポ遅れがちになる。ところがソリオはNAでトルクがあるため、エンジンのピックアップがいい。それはCVTを介しても、クルマの動きをキビキビとさせてくれるから、走らせていてレスポンスの遅れでストレスを感じることがない。

試乗したのはデュアルインジェクション採用で、モード燃費を2割以上伸ばしたデュアルジェットエンジン搭載のモデルだが、走りに関して犠牲になっている部分はない。キメ細かな燃料噴射制御で燃費だけをさらに引き上げたのだから凄い。

それにしても室内の広々とした印象には驚いた。コンパクトハイトワゴンで一番の広さというのも納得する。昨今の軽超ハイトワゴンよりも、やはり格段に広い印象だ。JC08モードで25.4km/リットルの燃費に、この広さによる快適性が味わえるのなら、総合的な魅力ではハイブリッドカーとも渡り合えると思う。

ステアリングのパワーアシストが強めで操舵力が軽めなのも、このクルマのキャラクターや想定される使われ方を考えれば納得できるものだ。小回りもまずまず利くし、軽よりボディがしっかりしているのが伝わってくる。3、4名乗車時の動力性能やフットワークについては確かめることはできなかったが、軽自動車より余裕があるのは、1名乗車でも明らかだった。

走る状況によっては軽超ハイトワゴンとの実燃費の差も少ないはず。実用性の高さと快適性、それに安全性を考えれば、維持費が少々高いのも納得できる範囲のものではないだろうか。買い替えを検討しているなら、軽自動車だけに絞り込む前に、試乗してその違いを体感してみることをお勧めしたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア・居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

高根英幸|自動車&工業技術評論家、日本自動車ジャーナリスト協会会員
芝浦工大機械工学部卒。トヨタ直営ディーラーの営業、輸入車専門誌の編集者を経てフリーの自動車ライターに。クルマのメカニズムすべてに興味をもち、旧車からハイテクまで納得いくまで解析。ドライビングだけでなくメンテナンスやモディファイも自ら積極的に楽しむ。

《高根英幸》

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