【バンコクモーターショー14】カワサキは小型スポーツの存在感をアピール

モーターサイクル エンタメ・イベント
KSRカスタマイズモデル
KSRカスタマイズモデル 全 13 枚 拡大写真

3月24日~4月6日に開催された第35回バンコクモーターショー。モーターサイクル大国でもあるタイのモーターショーでは、2輪メーカーも大きなブースを展開する。国内4メーカーの最後にカワサキを紹介する。

【画像全13枚】

カワサキは海外でも、独特のブランドイメージを確立している。大型スポーツのシリーズに『ニンジャ』や『Z』といった簡潔なネーミングを採用し、それぞれ個性的ながらイメージが統一されたスタイリングをシリーズ全体に与えているからだ。

このためタイでも大型モデルの認知度は高く、また小型モデルがほとんどないために、他の日系3メーカーとはいささか雰囲気の異なる落ち着いた雰囲気のブース展開となるのが通例。

今回も基本的にはそのイメージを踏襲しているが、やや趣が異なる部分もあった。小型モデル『KSR』に焦点を当てたカスタマイズモデルが4台、ショーケースに入れられて展示されていたのだ。他の日系ブランドがいずれも大型スポーツに焦点を当てていたのとは対照的だ。

4台とも機能部品を追加・交換するだけでなくボディワークも大胆に手が加えられ、ベース車からイメージが大きく変更されている。その方向性もスーパーバイク・レプリカ、ストリートファイター、モタード、そして直線的でハイテクっぽいものまで4者4様なのがおもしろい。

排気量110ccのKSRは2003年に発売され、タイでは「小径タイヤの小型スポーツ」という独自のキャラクターで根強い支持を集め続けている。またAPホンダがコンペティターとなる125ccの『MSX』(日本名グロム)を2013年に発売したことで、こうしたモデルの注目度がにわかに高まってきている。

そこで今回のカスタマイズ展示はMSXに対抗して存在感を見せるというのが主な目的だったようだが、その裏には「小排気量の入門用スポーツモデル」の可能性を探るという側面もあったように思えてならない。

かつてカワサキにはARという単気筒・小排気量のスポーツモデルが存在した。しかし現在、250cc以下のモデルはKSRとオフローダーの『KLX』シリーズのみ。ライバルが大型モデルのアピールに注力しはじめた現在、逆に大型モデルで確立したブランドイメージを武器に、小型スポーツモデル市場に再び参入する意義は大きいと思うのだが。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~
  3. 名車復活! ホンダ『CB1000F』11月14日発売が決定、価格は139万7000円から
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 米倉涼子と覚醒剤オトコとヤナセの関係---『FRIDAY』
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る