三菱重工とNTT、ICTを使った社会インフラの研究開発での連携で合意

自動車 ビジネス 企業動向

三菱重工とNTTは、ICTを活用した社会インフラの研究開発分野で連携していくことで合意した。

NTTの研究所が持つICT(情報通信技術)分野の研究開発成果を、三菱重工のエネルギー・環境、交通・輸送の社会インフラ関連製品や国内外の工場・現場などに適用し、新たな価値創造を目指す。

今後、両社は、具体的な検討テーマから共同開発や共同実験などの活動を進めていく。具体的には、NTTが通信分野で培った光ファイバやレーザ技術、電波の計測技術、生体情報計測技術などを活用し、三菱重工の製品の保守運用、製造現場などへの適用可能性を検討する。

三菱重工の製品稼働状況や、コールセンタでの顧客の声など、ビッグデータを対象に、NTTのビッグデータ処理・分析技術の適用可能性を検討する。また、三菱重工の国内外にある工場や現地工事現場などで、サポート者と作業者との遠隔コミュニケーションや作業効率向上に対して、NTTのAR(拡張現実)技術や映像・音声等のメディア処理技術の適用可能性を検討する。

NTTは、中期経営戦略「新たなステージを目指して」で、顧客に選ばれ続ける「バリューパートナー」として、ICTを通じてパートナーとのコラボレーションを図ることで、新たな価値を提供することを目指している。

一方、三菱重工は、今年1月に全社のICT統括組織として「ICTソリューション本部」を設立、ICTソリューション事業の新規発掘と拡大を目指すとともに、戦略的なアライアンスを活用して、先端的な通信・情報処理分野などのICTを組み合わせて製品の競争力強化、製品開発のスピードアップを推進している。

今回、両社の研究開発面で連携することで、三菱重工の多様な社会インフラ関連製品、製造現場に、NTTの研究開発成果を活用し、「社会インフラ×ICT」による新たな価値創造をスピーディに実現することを目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る