「米国からの調印強制はない」TPP交渉で両首脳 医薬品&ISDSなどで難航

エマージング・マーケット 東南アジア

バラク・オバマ米国大統領との首脳会談後の共同記者会見でナジブ・ラザク首相は、「わが国は自らの意思でTPP交渉に加わった。強制はされていない。マレーシアは自由貿易を信奉する」と強調した。

マレーシアは環太平洋経済連携協定(TPP)加盟の圧力を米国から受けているのでは、との質問に答えたもので、ナジブ首相は「自由貿易にはプラス面もあれば敗者も出る。不利益より利益の方が多いことをわれわれは国民に示す」と語った。

TPP交渉で難航しているのは、医薬品の特許保護期間延長、投資家対国家の紛争解決条項(ISDS)など。医薬品の特許期間が延長されると、その間、低価格のジェネリック医薬品の供給ができなくなる。ムスタパ通産相はマレーシアとして、特許期間の延長に反対する方針を明確にしている。

会見でオバマ大統領は、マレーシアでTPP反対運動があることについて「反対は米国でもある。貿易協定は交渉途中で必ず反対があるもの。しかしTPPは、雇用、ビジネス創出、機会拡大につながるもので、正しい行為と信じている」と語った。

小栗 茂

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